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【今さら聞けない】フルートの音程の「高い低い」判別法!

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フーニャ

T先生ー。音程って、どうやったら高い、低いが分かるようになるんだろう?先輩や先生ってどうして高い、低いが分かるのかな。

T先生

そうだなあ。正しい音程かどうかを判別する時って、必ず基準になる別の音があるんだ。その基準音と、自分の出している音と比べて判断するんだけど

T先生

それで高いか低いかが分かるようになるには、トレーニングや経験が必要かもしれない。

フーニャ

僕も分かるようになりたいニャ。音程をしっかり合わせてアンサンブルできるようになりたい!

T先生

よーし、じゃあ今回は音程の判別方法を説明しようか。こういうことを教わったことがある人って、実は少ないんじゃないかな。最後までしっかりお話を聞いて、自信を持って音程が取れるようになろう。

自分で音程を上げ下げしてみる

前提として、フルートは正しい運指を押さえても、正しい音程が出ているとは限りません。あくまでそれに近い音程が出ているだけで、最終的に自分でコントロールし正しい音程にしていきます。

音程をコントロールするテクニック

フルートを構えた状態から、アゴを引いて歌口に対して息を内側に入れると、音程を下げることができます。

逆にアゴを天井に向けるようにして息を外側に向けると、音程を上げることができます。

アゴを動かす際に、手の位置は動かさないようにしましょう。手の位置が変わるとアゴを下げた際に一緒にフルートも動いてしまい、音程が下がりません。

このテクニックで音程をコントロールするメリットは、特定の音を低く、または高くしたい場合に素早く対応できて、顎の位置を戻せば元の音程にもすぐ戻ることができる点です。

T先生

どう?音程は変えられた?

フーニャ

うん、動かすときちょっとグラグラして怖いけど、なんとなく音が変わったのは分かるニャ

基準の音と比べてみる

音程が動かせられるようになったら、チューナーなどの音を出す機能を使って、基準音を鳴らしてみましょう。

出しやすい音であればなんでも構いませんが、ここでは比較的楽器が安定させやすく、音程も動かしやすい2オクターブ目のラを基準音とします。

T先生

周波数は442Hzに合わせて、A(ラ)の音を鳴らすよ。じゃあ、吹いてみよう

フーニャ

〜♪

T先生

なるほど。今の状態だと、基準の音と合ってない感じだね

フーニャ

うん、それは何となく分かるんだけど、それが高いか低いかわからないニャ

二つの音が、同じ音程になった時の音

T先生

じゃあ次は、僕がフーニャの出している音程に合わせてみるので、その時どんな音になるか良く聞いてみてね。

フーニャ

〜♪

T先生

♪〜

フーニャ

わっ、まるで一人で吹いているみたいに聞こえたニャ

T先生

そうだね。同じ高さの音で音程が合うと、自分の音だけど自分の音じゃないように溶け合うんだ

音が高いか、低いかを判断するには、まず音程が合った時の音を体験して、知っていることが大切です。

音程をコントロールして、基準の音に合わせる

「音が合っている」状態が分かったら、今度は上で説明した「音程をコントロールするテクニック」を使って、基準音の音程に合わせていきます。

T先生

今度はフーニャが「合った状態」になるよう自分で音程をコントロールしてみて

フーニャ

う、うん。やってみる

T先生

♪〜

フーニャ

〜♪

T先生

おっ。今音程があったんじゃないかな。どう動かしたかな?

フーニャ

えっと、いつもよりアゴを引いた時に音が合った気がするニャ

アゴを下げた(音程を下げた)時に音程があった場合、自分の音は基準の音より高い

アゴを上げた(音程を上げた)時に音程が合った場合、自分の音は基準の音より低い

T先生

ということは、つまり自分の音は基準よりも高かったっていうことになるんだ

フーニャ

ニャルほどー!

もし音程をコントロールしても音程が合わない時は、ロングトーンが安定していないことが考えられます。こちらでロングトーンのやり方を学べます。

【音の支え】ロングトーンを安定させる3つのコントロール!音をまっすぐ伸ばす、ロングトーンを揺れないように演奏する方法がわかります。基礎練習を続けてもなかなか成果が上がらない方、必見!...

聞いただけで音の高い、低いを判別できるようになるには

フーニャ

先輩や先生は聞いただけで「高いよ、低いよ」って分かるみたいなんだけど・・・

T先生

それができるようになるには、とにかく経験を積むしかないね。

上記のテクニックを使って「音程が合っている状態」を保つことを繰り返しているうちに、だんだん「この響きがするときは高いな」など判別できるようになっていきます。

今回は例として2オクターブ目のラの音でしたが、別の音でも実践してみてください。

音程をコントロールするテクニックを使って、敢えて極端に音程を高く、あるいは低くしてどんな響きになるか試してみるのも良いです。

T先生

音程の判別は才能ではなく、テクニックだよ。訓練したら必ず身につくから、諦めずトレーニングしてね

フーニャ

うん、頑張ってみる!

まとめ

音程を自分でコントロールできるテクニックを身につける

合った時の音の響きを体験して、覚える。

音程をコントロールして、高いか、低いかを探る

音程は相対的なものです。基準となる音があって、初めて自分の音が高いか、低いかが決まります。

合奏、アンサンブルなどでぜひ活用してください!