この記事では、ロングトーンを安定させる方法を紹介します!
ロングトーンを真っ直ぐ伸ばすって難しいね。動かないようにすればするほど音が震えちゃったり・・・
そういうのって、どこを気をつけたら安定するかが把握できなくて、中々上手く行かないのかもしれない。
これから説明する「ロングトーンを安定させるポイント」を意識するだけで、かなり上達できるはずだよ。
そうなの?!
結論を言ってしまうと、「息遣いの要素を分けて考えよう」ってことなんだ。音が真っ直ぐ伸ばせると、メロディを綺麗に演奏できるようにもなるし、アンサンブルでも上手くハモれるようになるので、いいことづくめだよ
すごい!できるようになりたいニャ
もちろん練習方法もしっかり紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてね。
はーい!
そもそも「音が揺れる」とはどういう事なのか?
フーニャは自分の音の何が揺れてると思う?
えっ?何というか、伸ばしている時に音が変わっているとは感じるけど・・・!
じゃあ、もう少し詳しく音の要素を分けてみよう
音量
音程
音色
このように音の要素を具体的に分けて考えてみましょう。よく自分の音を聴いて、音量が変わっているのか、音程が変わっているのか、もしくは2つ、3つの要素が変わっているのか、確認してみてください。
うーん、僕の場合音量と、音程なのかニャ・・・
そうそう、そうやって1歩踏み込んで、自分の音を確認することが大切なんだよ
それぞれの要素に対応したコントロールがある
何が変わっているのか把握したら、具体的に対処してみよう
音量が揺れる時は息の太さ
息が太くなれば音量が大きく、細くなると小さくなります。
音量が変わっている時は、アンブシュアの大きさを意識して、息の太さが一定になるようにコントロールしましょう。
音程が揺れる時は息のスピード
フルートの息のスピードは音の高さに比例し、高い音になればなるほど速くなり、低い音になればなるほど遅くなります。
つまり、それぞれの音の高さに対して適切な息のスピードがあります。
適切な息のスピードより速すぎると音程が上がり、遅いと下がります。
音程が揺れていると感じたら、息のスピードを一定にすることを意識してみましょう。
音色が変わる時は息の角度
歌口の音が出るポイントに対して、的確に息の角度をつけて吹くことで音が出ます。
この角度が安定しないと、良い音とそうでない音で音色が変わってしまいます。
息の角度の安定には、アンブシュアがしっかり息を受け止めていることが欠かせません。
上記の記事を読むと、アンブシュアでの息の角度の付け方を身につけることができます。
息のスピードが音色に影響したり、角度が音程に影響したり、ということももちろんあります。しかし、こうやって自分の状態を詳しく分析して、具体的な対処法を考えると、コントロールすべきことが分かりやすくなります。
対処を考えて、試して、結果を分析。これが上達へのサイクルなんだ。
ニャルほどー。確かに、自分が試したことで音が変わると、嬉しいニャ
そうそう。それを楽しむことが、上手な練習の仕方だと思う
練習方法
発音練習
ロングトーンは、短い音の集合と考えることができます。
発音練習は、短い音を連続して吹き、良い音を持続させるトレーニングです。
短く発音している際も、ロングトーンを吹いている時のように、アンブシュアを動かしすぎないのが練習のコツです。
発音練習では徐々に数を増やしていって、最後に長く伸ばします。伸ばした時でも、頭の中で短い音を何度も吹きなおしているイメージをしてください。
どんな奏法でも「同じままでいる」ってことはできなくて、「現状を維持しよう」と考えると必ず崩れてしまうんだ。
動かないつもりでいても、音が変わってしまうのはそういうことだったのニャ
短く吹きなおしている音が、どんどん良い音になっている、くらいのイメージでロングトーンをキープしてみてね。
ソノリテについて
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音色の均一化を目的とするフルート奏者のためのバイブル。教則本の最初に書かれている、半音ずつ降りていく練習が有名です。
ソノリテは、楽譜はシンプルなんだけど、ちゃんと吹こうとすると実はすごく難しいんだ。
これ、聞いたことある。お姉ちゃんがやってたニャ
動画で説明しているように、次の音に移動するとき、音量、音程、音色の要素3つが変化していないか、よく自分の音を聞きながら練習してみてね。
まとめ ロングトーンを安定させるために
自分の音を音量、音程、音色に分けて、何が揺れているか分析する。
それぞれの要素に対して、具体的に対処する。
発音練習、ソノリテについて、を使ってトレーニングする。