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【超重要!】アンブシュア(口の形)を作るために意識すべき4つの要素

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フーニャ

フルートを吹く時の口の形って、どう作ればいいかイマイチ分からないニャー

T先生

アンブシュア(口の形)は10人いたら十通りのやり方があって、これ!っていう正解も無いからね。

フーニャ

だとすると、やっぱり全部自分で考えて、身につけていくしかないの?

T先生

そうとも限らないよ。フルートの音がどうやったら出るか、から順番に考えていけば、ある程度作り方の方向性は見えてくる。そこから自分なりにアレンジしてみるのが一番いい方法かな。

フーニャ

ニャルほど!ぜひそれを知りたいニャー

T先生

じゃあ説明していこう。

フルートはどうやったら音が出るか

フルートは歌口に入った息(正確には歌口のエッジに当たった息)が音になります。

フルートを口に当てた時、歌口は唇より下にあり、しかも上を向いていますので、口から真っ直ぐ息を出しても音は出ません。

音が出ている時は、必ず斜め下に向かって息が出ています

最大限、息の角度を浅く、または深く取るそのどこかの間に、自分にとって良い音の出るポイントがあります

音色の良し悪しは、良い音の出る角度を的確に捉え、安定してコントロールできることが重要になります。

息の角度の付け方

上下の唇の位置

上唇が下唇より前にあり、さらに上唇を下唇に被せると、息の角度がつきます。

顎の位置

顎をリラックスさせて奥歯を軽く開くと、少しだけ前後に動かせます

上の歯より下の歯が後ろになるようにすると、さらに息に角度がつきます。

口の中にも少し空間ができることになります。

T先生

唇と顎の位置。この二つを変えて最適な息の角度を探ってみてね。

フーニャ

顎を動かすことは意識してなかったニャー。試してみよう。

T先生

顎の位置が自由に動かせることは、様々な面でメリットがあるので、ぜひ意識して練習してみて。奥歯にグミか何かを潰さないように挟んでいるつもりにすると、上手くリラックスできるよ。

唇の力の入れ方

唇は息を吹き出す風圧に対抗するため、ある程度の力が要ります

もちろん必要以上に力を入れても疲れてしまうので、どこを意識したら効率よく息をコントロールできるのか、試行錯誤しながら少しずつ身につけていきましょう。

歯から浮かさない

息は口腔からから口の外に向かって出ていきます。唇はその風圧に対抗しなければなりません。

上唇の場合、上の歯に密着させ、安定させます。

鼻の下を伸ばして、歯より下に下げる感じにすると、密着します。下唇も同様に、歯よりも上に持ち上げます。

息を吹くときは前歯は開いて、唇は閉じ、純粋に唇だけで息を受け止めるている感じです。

唇の横は、微笑む程度に

口の横を引きすぎても、アンブシュアの安定には直接繋がりません。輪ゴムの端を引くと中央は一応閉じますが、簡単に開いてしまうのと同じです。

かといって、口笛を吹くように「う」の口の形にすると、逆にアンブシュアが大きくなってしまいます。

唇の横の幅は、平常時と同じか、もしくは軽く微笑む程度と考えてください。

アンブシュアの形

アンブシュアは小さい方が色々な面でメリットがあります。

使える息は少なくなりますが、それを最大限に活用して効率よく音にすることこそ、目指すべき目標です。

縦の大きさ

アンブシュアの縦の大きさは、紙1枚分くらいが理想ですが、それを維持するにはかなりの練習と経験が必要です。

まずは、今の状態から縦の大きさを半分にすることから意識しましょう。

上唇をどれだけ下唇に被せるか、その状態からどれだけ上下の唇を接近させるか、息の角度との兼ね合いを意識しながら試してみてください。

横の大きさ

歌口の幅と同じか、それよりも小さくなることを目標にしてください。

バジングが起きてしまう場合

息を吹いている時に上唇と下唇が接触すると、バジング(ブーという音)が鳴ってしまうことがあります。

その場合は上唇と下唇の間隔を少し離してください

トレーニングを重ねて唇周りの筋力がついてくるに従い、小さい穴でもアンブシュアを支えられるようになります。

練習方法

発音練習

以前解説した、発音練習はアンブシュアを意識するのにとても良いトレーニングになります。

【良い音色作りの基本!】発音練習の3ステップ発音練習は良い音色への第一歩です!しっかりポイントとコツ、練習方法をチェックしよう!...

ソノリテについて

アンブシュア(音色)の安定を目的とした教則本。

音を移動したり、様々なアーティキュレーションを演奏しても、音が出るポイントを捉えるトレーニングができます。

まとめ

T先生

最初にも言った通り、アンブシュアは人によってそれぞれで、今回説明したことが全てでは無くて、他にもやり方はあると思う。色々試してみて、自分に合いそうな方法を取り入れてみてね。

フーニャ

うん、やってみる!

T先生

面白いのは、今の自分のやり方と矛盾することがあっても、練習や経験を積むと、それを両立させる方法が見つかったりするんだ。

フーニャ

へええー。不思議だね。

T先生

それが自分なりのやり方を見つけるってことなんだと思う。「こうでなければいけない」っていう考えは捨てて、その時その時で上手くいくやり方を探って行くと良いよ

フーニャ

はーい頑張ります!