Q.高い音が響かず大きな音も出ません・・・
高い音を出そうとすると、高い音が響かず大きな音も出ません。どうしたら良いのでしょうか?
A.息を2つの要素、スピードと太さに分けて考えてみましょう!
息のスピードを上げる
フルートの息のスピードは音の高さに比例し、高い音になればなるほど速くなり、低い音になればなるほど遅くなります。
音の高さと、息のスピードの関係はとても大切です。しっかり意識しましょう。
高い音に必要な、速い息を出すためのポイントは2つあります。
息を出そうとするスピードそのものを速くする。
アンブシュアを小さくし、息を細くする。
この2つのコントロールの共同作業で、速い息を維持します。
息を太くする
息遣いには速さの他にもう一つ要素があります。
それが太さです。アンブシュアを開いて息が太くなるほど音量が大きくなります。
でも、アンブシュアを開いたら、速い息が出せなくなっちゃうニャ!
そう。だからその分、息そのものを出すスピードで頑張るしかないんだ。
息のスピードと太さの相関関係
息の太さと、スピードの関係をグラフに書くとこうなります。
斜めの矢印は、スピードと太さを掛け合わせたものだから、息の量と言えます。
もし、アンブシュアを細くすることだけを意識して高い音を出そうとすると、こうなる
音が小さくなっちゃったニャ
きっと質問者さんも、こういう吹き方なんじゃないかな。
ニャルほどーそれでアンブシュアを大きくする必要があるのか
アンブシュアを大きくするのは、勇気が要るよね。スピードが落ちてオクターブ下の音が出そうになるから。
こんな感じで、高い音で大きな音を出そうと思ったら、速いスピードを保ったまま、息を太くしなければならないんだ。
そんなことしたら、あっという間に息がなくなっちゃうよね
そうなんだよ。でも高い音を響かせようと思ったら、それだけの息の量が必要なんだよ。
もちろん口を開きすぎるとアンブシュアが崩れてしまうから、音をキープできる範囲でチャレンジしてみてね。
練習方法と参考動画
アンブシュアの確認
息のスピードが速くなると、息の角度が浅くなって、音程が上ずったりします。
速い息でもしっかり息の角度がコントロールできるよう、こちらでアンブシュアの維持の仕方を確認してみてください。
発音練習
短い音を連続して発音する練習は、ブレスの長さを気にしなくて良いので3オクターブ目などの高い音でもトレーニングしやすいです。
【動画】大きな音を出すコツ
こちらでは1、2オクターブ目も含めた、大きな音を出すコツを説明しています。
音のボリュームだけでなく、どうやったら周りの音にかき消されない演奏ができるかも解説しています。