T先生、僕いつか「アルルの女」を吹けるようになりたいニャー。お姉ちゃんが吹いててすごく綺麗だったニャ
吹きたい曲があるのは良い目標になるね。しっかり練習を続けたら、フーニャもきっとお姉さんのように素敵に演奏出来るようになるよ
うん!
そういえば、フルートの曲って他にあまり知らないんだけど、どんな曲があるの?
そうだね、じゃあこの機会に定番から人気のある曲まで、色々挙げてみようか。
今回は難しい曲は省いて、初心者でもチャレンジしやすい曲を選んでみるね。
はーい!
シュテックメスト 「歌の翼」による幻想曲
初心者の登竜門として最適!
素敵なメロディだニャー
そうだね、フルートの良さが良く出て心地いいメロディなので、ライブやBGMの演奏の時もよく取り上げるよ
メンデルスゾーンの「歌の翼に」を、シュテックメストがフルート用にアレンジした作品です。
この曲は広い音域と、スラーやスタッカートを組み合わせたアーティキュレーションなど、フルートの演奏に必要なテクニックが程よく盛り込まれています。
短い練習曲から本格的な曲に取り組む、初心者からのステップアップとしてもちょうど良いレベルです。
ビゼー 「アルルの女」よりメヌエット
フルートといえばこの曲!
アルルの女!これだニャ
クラシックをあまりを知らない人でも、これってフルートの曲だったのか!と思う人は結構いるんじゃないかな
ビゼー作曲の劇曲「アルルの女」に登場するメヌエット。オリジナルはハープの伴奏と共に演奏するので、さらに上品な雰囲気になります。
冒頭のテーマの音の跳躍が上手く演奏できるかがポイントになります。こちらの動画でコツなど解説しています。
グルック 精霊の踊り
巨匠たちの名演が冴える、ドラマチックなメロディ
最初は静かな曲かなと思ったけど、途中からすごく情熱的なメロディになったニャ!
これもフルート曲として人気が高いね。この曲にまつわる巨匠たちの名演や逸話も数多く残っているよ
グルック作曲の「オルフェオとエウリディーチェ」の中の1曲。彼のオペラの中で最も有名な作品の一つ。フルートの大巨匠マルセル・モイーズが得意とした曲としても知られています。
比較的フレーズが長く、ブレスをどう使うか、どのタイミングで取るかが上手く演奏するポイントになります。
J.S.バッハ ポロネーズ
バロックの名作の一つ
これはカッコいい曲だニャ!
J.S.バッハが作曲したフルートの作品の中で、一番と言っていいほど有名な曲じゃないかな
J.S.バッハが作曲した、「管弦組曲第2番」の中の1曲。この組曲には、ポロネーズと併せて人気の高い「バディネリ」という曲も含まれています。
中間部のフルートのオブリガードと、チェロのテーマの二重奏が聴きどころです。
管弦組曲第2番はフルートが主旋律を担当し、しかもどれもいい曲なので、ぜひ一度通して聴くことをお勧めします
マスネ タイスの瞑想曲
落ち着いたメロディに秘められた情熱的な感情の響き
これもどこかで聴いたことあるニャー
これも色々な楽器で演奏される機会が多いね。ゆっくりなメロディなんだけど、フルートで吹くとなると意外と難しいんだよ
マスネ作曲の歌劇「タイス」の中の1曲。元々は主旋律をヴァイオリンソロが演奏するため、ヴァイオリンの特性を活かしたメロディとなっています。
例えば低音に下降しながら盛り上がる箇所が多い、などですね。
フルートで演奏する場合、それを以下に表現していくかが魅力的に演奏するコツになります。
今回紹介した曲の楽譜
どれも素敵で、なんでも吹きたくなっちゃうなー
もし演奏したいと思ったら、今回紹介した曲の楽譜は、全部この曲集に入っているよ。
フルートの曲集として定番の1冊だから、持っておくと練習に発表会に、きっと色々使えるよ。
わかった!早速探してチャレンジしてみる!