この記事では、初めての方でも使いやすいフルート入門本「はじめてのフルート」の、オススメポイントを説明します!
T先生、フルートを初めて勉強しようと思うときの楽譜って、どんなのがあるんだろう?
一昔前は初心者といえば「アルテ教則本」が定番だったんだけど、僕はこれ、初めてフルートを習う人にはちょっと難しくて、ハードルが高いと思ってるんだ。
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えっ!そうなの?
フルートは低音の方が出しやすいんだけど、アルテはいきなり2オクターブ目からだったり、曲らしい曲を演奏するのが後の方になってからだったりとか。
いきなり難しいことをさせられると、心が折れるニャ・・・
そういう風に思う人も少なくないと思って、もっと初めての人が吹きやすい入門用の教本が無いか探してたんだ。それで見つけたのが河合出版の「はじめてのフルート」っていう教本。
コレは難しくないの?
多分、数あるフルート入門用の教本の中でも、一番やさしい物の一つだと思う。
へー!それは安心だニャ
じゃあ今日は、この楽譜のオススメポイントをさらに詳しく紹介していこう。
はーいお願いします!
出しやすい低音から練習する
「はじめてのフルート」では最初に1オクターブ目のソ、ラ、シ、の音を覚えます。
これらの3つの音はフルートの音域の中でも出しやすく、アンブシュアや息遣いが安定していなくても比較的吹きやすい音です。
押さえる運指が左手だけに限定され、楽器の支持も不安定になりにくいところも、初めて覚える音としてよく考えられていると思います。
頭部管だけで音が出せる人は、この辺の音はすぐに吹けるよ
最初から曲が演奏できる
「はじめてのフルート」で習う最初の曲は、これです。
えっと、「メリーさんの羊」?
おっ!その通り。この曲、さっき上で挙げたソ、ラ、シだけで書かれているよね。
「はじめてのフルート」の大きな特徴は、覚えた指ですぐ1曲演奏してみる、という点です。メリーさんの羊は3つの音を使いましたが、次の曲に進むとまた一つ音(ド)を覚え、4つの音で吹ける曲を練習します。
「河は読んでいる」という曲だよ。
なんとなく聞いたことあるメロディだニャ
以降、1、2個ずつ新しい音を覚えながら、同様に1曲ずつ練習していきます。曲を演奏しながらm自然に指を覚えることができます。
先生と二重奏ができる
練習して曲がある程度できるようになったら、先生と二重奏ができるように伴奏の楽譜が付属しています。
先生と一緒にアンサンブルできるなんて素敵ニャ。頑張って練習したくなるニャ。
1曲目の「メリーさんの羊」から二重奏ができるんだ。最初から楽しんで習えるね。
「はじめてのフルート」を終えた後は・・・
「はじめてのフルート」には、全部で6曲ほど収録されています。1曲の長さは8小節から、長くて16小節程度です。
あれ、意外とボリュームは少ないんだね。
でも1冊終わる頃には、ほぼ1オクターブの運指を覚えていたり、身につけるべきことはちゃんと習えるよ。
「はじめてのフルート」を終えた後は、同じくカワイ出版の「やさしいフルート」、「たのしいフルート」という続編があります。
やさしいフルート
「はじめてのフルート」の次に取り組む教則本になります。
曲の難易度は急に上がったりせず、「はじめてのフルート」と同様、馴染みやすい曲で新しい運指を覚えつつ、練習曲をこなしていきます。
またスラーやスタッカートといった、音楽の表現には欠かせないテクニックも習うことができます。
もちろん先生との二重奏もできます。
たのしいフルート
「やさしいフルート」の続編。
さらに音域を広げつつ、これまで習ってきたテクニックを使って、より実践的な演奏法が学べます。
クラシックをはじめポップス系の名曲もレパートリーとして含まれていて、一層曲を楽しめるようになってきます。
「やさしいフルート」は全8曲、「たのしいフルート」は全11曲で、多すぎず少なすぎず、それぞれ程よい曲数だね。
1冊終わると、やったー!っていう達成感があるニャ
シリーズ全3冊終える頃には、楽器店などで売ってる市販の曲集に、十分取り組める腕が身に付いているよ。
あえてデメリットを挙げると
デメリットは、受注生産のため在庫がなかなか見つからないことです。
「はじめてのフルート」は通販で結構在庫は見かけますが、「やさしいフルート」、「たのしいフルート」は河合出版のサイトでも中々買えないことが多いです。
えー!こんなに良い楽譜なら、もっと販売して欲しいニャ・・・
だから、もし在庫を見かけたら買っておくことをオススメするよ。
まとめ
どうだった?入門用としてとても使いやすい感じだったでしょ。
なんとか僕でも出来そうな感じで、安心したニャ。早く先生とのアンサンブルをやってみたいニャー
うんうん、それはレッスンじゃないとできないからね。ぜひ頑張って吹けるようになろう!
いきなり難しい課題に取り組むよりも、クリアしやすい曲から順番に練習して、段階的にテクニックを身につけていく方が、結果的に効率よく上達できます。
そういう意味において、「はじめてのフルート」シリーズは初心者用の教本として、とてもよく出来ています。
このシリーズをある程度進めてから、「アルテ教則本 第1巻」に取り組んでみても良いと思います。
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