この記事では、基礎練習の選び方と、取り組むべき練習について解説します!
T先生〜。これやれば絶対上手くなる!っていう基礎練習教えてー
ない!
えっ!
うそうそ。無いはちょっと言い過ぎかもしれないけど、でも割と本当のことかも。
なぜかというと、「上手くなる=実力を伸ばせる」基礎練習っていうのは、その人の現在の腕前や経験によって色々変わるからなんだ。
そっかー。先輩とかお姉ちゃんとか、上手な人はみんな基礎練習やってるから、僕もやってみようかと思って・・・
なるほど。じゃあ今のフーニャに合った基礎練習を一緒に考えてみようか。
はーいお願いします!
本当に役に立つ基礎練習とは
基礎練習の目的は、大体こんな感じだよね。
- 姿勢やブレスといった基本的な奏法を定着させる
- 音の安定性やビブラートといった特定の技術を伸ばす
- 演奏前のウォーミングアップ
僕がやりたい基礎練は、1かなあ
そうやって問題点や目的をはっきりさせると、何を練習したら良いかが見えてくるよ
今の自分に最適な基礎練習を選ぶには
伸ばしたい、磨きたい技術が何かを決めて、課題を選んでいきましょう。
もっと指を早く動かしたい→指使いの練習をやろう
音を安定させたい→ロングトーンをやろう
次の項目で、それぞれの技術上達に効果的な基礎練習や教本を紹介します!
【伸ばせる技術別】基礎練習 4選
音色の改善、発音の確実性
発音練習
発音練習は、良い音色を作りへの第1歩です。

音の出だしが上手く発音できていなければ、そこからいくら音を続けても音が良くなることはありません。
発音練習には、アンブシュアのトレーニングや息遣いのコントロール、ロングトーンを支えるテクニックなどに繋がる大事な要素が含まれています。
基礎練習で何をしたら良いか迷った時は、発音練習に取り組んでみてください。
僕が吹奏楽のパートを指導するときも、この発音練習を通して基礎を身につけてもらうよ
音色の均一性(安定性)、音の跳躍
ソノリテについて
フルート吹きなら一人1冊は持つべき教本のバイブル。

正しい練習方法を良く確認して、取り組んでね
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基本的な指使いと、適切な息遣い
音階練習
フルートの息のスピードは音の高さに比例し、高い音になればなるほど速くなり、低い音になればなるほど遅くなります。

音階練習は基本的な指使いと共に、音の高低に合わせて適切な息遣いをコントロールできるようになるトレーニングになります。
曲の練習前に、色々なスピードの息遣いを吹いておくとスムーズな演奏につながるので、ウォーミングアップとしても効果的です。
音階の正しいイメージを身につけることは、実は正しい音程感覚を身につけることでもあります。
余裕があれば、どの調でも暗譜で演奏できることを目指してください。
指の運動性
タファネル&ゴーベール
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様々な音階や、アルペジオの指使いの組み合わせを、規則的なパターンで練習していきます。
ピアノの教則本である「ハノン」の、フルート版と考えてください。
まとめ
今回紹介した中から、自分が磨きたい技術に合った基礎練習を選んでいきましょう。
期間を決めて、一つの課題を、集中的に練習するのがオススメです。
練習を進めて、ある程度上達の度合いが緩やかになったと感じたら、基礎練のメニュー見直しのサインです。
完璧を目指さず、自分の評価で70点くらいで良しとするのがコツかな
ふむふむ
別の基礎練習に取り組むうちに、以前の基礎練習では難しかったテクニックに、解決方法やアイディアを思いつくことがあります。
そうしてから、また以前の基礎練習のメニューに取り組むのも効果的です。
こういった相乗効果を狙うのが、効率の良い基礎練習と言えます。