この記事ではピッコロを吹くならやっておきたい基礎練習とそのポイントをを紹介します!
T先生、ピッコロの基礎練習ってどういうことをしたら良いの?
ピッコロ専門の教本って少ないから、何からやっていいか分からよね
基本的にはフルートと同じ練習でいいんだけど、気をつけなきゃいけないのはフルートの奏法のままではピッコロは上手く吹けないことなんだ
確かに、頑張って練習してるんだけど、いつまでもフルートみたいに吹けるようにならないニャー
じゃあ今日はピッコロの上達に有効な基礎練習の紹介をしよう。これを練習したら、きっと今よりもピッコロを吹きこなせるようになるよ。
【前提】練習効果を高めるために
ピッコロとフルートの違いを知る
これまでフルートを練習をしていた人は、フルートとピッコロの違いを知っておくとより効果的に練習することができます。下記の記事を読んでいない方は、ぜひ一度目を通しておいてください。
ピッコロの良い音色(お手本)を聞く
ピッコロの良い音色を知っておくことも大切です。ピッコロは繊細で、可愛らしい音がします。ぜひ目指すべき音色のイメージを、プロの演奏などを通じて覚えておきましょう。
発音練習
音作りの基本は、短い音の発音から!
音の出し方を掴むところから音域の拡大、音色を磨くなど、フルートでも有効でしたが、もちろんピッコロにも効果的にトレーニングできるのが発音練習です。
色々な音域で試して、それぞれの息遣いのコツを掴みましょう。
特に慣れないうちは高音域(3オクターブ目)のロングトーンが難しいので、この練習でトレーニングしてアンブシュアを鍛えることをオススメします。
ピッコロは使える息が少ないこともあって、短く吹いていると息が余るほどだよ
少ない息で、発音する必要があるってことかー
ソノリテについて(ロングトーン)
「ソノリテ」はピッコロでも優れた教本
それぞれの音域で息遣いがある程度掴めてきたら、ロングトーンに挑戦してみてください。
ロングトーンの練習には基礎練習のバイブル「ソノリテについて」が有効です。
ピッコロはフルート以上に、音程や音量が変わりやすいです。楽器が小さいため、少しの息遣いの変化がすぐ音に影響します。
音を出している間は耳を澄まして、音の変化によく注意して練習してください。
姿勢、支え方は一層注意しよう
指を動かした時に楽器が動いちゃって音が揺れるニャ
それも楽器が小さいせいだね。フルートと同じように三点支持を意識してしっかり挟んで支えよう
音階練習
音階を演奏して実践的なテクニックを学ぶ
音階の練習は、指使いのトレーニングはもちろん、スムーズな息遣いの変化のトレーニングも大切な要素の一つです。
ピッコロも、息のスピードは音の高さに比例し、高い音になればなるほど速くなり、低い音になればなるほど遅くなります。
どの程度の息遣いがちょうど良いか、音階練習でしっかり確かめておくと、実際の曲の演奏でも適切な息のコントロールができるようになります。
音程感覚のトレーニングにもなります
ピッコロは音程の合わせにくい楽器です。
先述の通り、少しの息遣いの変化で音に影響してしまうことに加え、楽器そのもののクセがあるからです。
例えば「ミ」の音だけが低かったり、「ド」が高かったり、楽器によって個性があります。そのクセをよく把握して、自分の技術で合わせていくこともピッコロ吹きには求められます。
上の動画のように、音階練習はそのクセを把握して、正しい音程に修正していく練習にとても役に立ちます。
精度の良い楽器は音程のバラつきも少ないんだけど、そういうのって少なくとも40万円以上はするんだよね
うっ・・・僕のフルートより高いニャ
パールフルートのPFPってシリーズは定価16万円台で、なかなか精度も良いよ。コスパ重視の人にはオススメだね。
まとめ
フルートとピッコロの違いをしっかり把握しよう
ピッコロは基本的にフルートと同様の基礎練習でOKです。
しかし楽器の特性が異なるので、今回紹介したポイントをよく覚えて練習に取り組んでください。
「発音練習」
全体の音の出し方や、高音域を出せるようになるトレーニングは「ソノリテについて(ロングトーン)」
音の安定、奏法の定着には音程感覚を掴むには「音階練習」
息遣いのコントロール、実際に曲を演奏したい!というときは?
ピッコロで、何か曲を練習したい時は?
それもフルート用でOKだよ。初心者の頃に使っていたような、簡単なものから取り組んでみて