先生の演奏って、ただドレミファソって演奏するだけでも何か素敵だよね
あら、ありがとう
僕が演奏してもそうならないんだけど・・・何が違うんだろう
もちろん理由があるよ。実はそれって、曲を魅力的に演奏することに直接関わる大事な要素なんだ
そうなの!ぜひその理由を知りたいニャ
よーしそれじゃあ今日は、魅力的なメロディとは何か、解説していこう
お願いしまーす!
調性のイメージを覚える
調性の正しいイメージは魅力あるメロディを演奏できることに直結します。
調性の正しいイメージとは、言い換えると正しい音程の音階のことです。
正しい調性がなぜ魅力的なメロディに繋がるのか
結論から言うと、音階とは人が魅力的だなと思うように音を並べたものだからです。
音階自体が、もうすでに魅力的ということです。
なんだか騙されてる気分だニャ
まあまあ。最後まで話を聞いてみてね
本来ドから1オクターブ上のドまでの間には、無数の高さの音があるはずです。
その無数の高さの中から、お互い調和しやすい音を抜き出して順に並べたものが、現在使われているドレミの音階です。
それらが同時に鳴ってハモっている音を聞くと、人は「美しい」と感じます。
同時に音がなっていなくても、メロディとして前後の音のイメージが頭の中に残れば、ハーモニーと同様に美しいと感じます。
そもそもがお互い調和して美しいと感じる音しか無いのですから、それを並べるだけで魅力的になるのは必然です。
演奏が魅力的に聞こえない原因
でも僕、間違わずに吹いても全然綺麗に演奏できた気がしないんだけど・・・
フルートは正しい運指を押さえても、正しい音程が出るとは限りません。
フルートの音程は、息遣い、室温、楽器のクセなどさまざまな要因で微妙に上下します。
正しい音程を取るには、最終的に自分のコントロールで合わせる必要があります。
そのコントロールを意識しないままだと、正しい調性で演奏できず、結果メロディの魅力を損なってしまいます。
つまり、フーニャの音も微妙に音程が違ってしまっていたってことなんだ
そっかー。音程って、演奏の良し悪しにそれほど影響するんだニャ
正しい調性感の身につけ方
音階練習がより良い演奏をする上で大事だということが分かったところで、調性の正しいイメージの身につけ方を紹介します!
良いお手本に触れる
先生の演奏は、もっとも身近なお手本です。先生が正しい音程の演奏だと、生徒さんも正しい調整感を身につけやすいです。
調和の取れた弦楽アンサンブルや、調律されたピアノの演奏を聴くことも、正しい調性のイメージを身につけるのに役立ちます。
音程の良いアンサンブル、合奏の中で演奏する
正しい音程、調性感を身につける最も有効な方法と言ってもいいかも知れません。
フルートだけでなく、異なる楽器の音色やオクターブから、正しい音程を探ることはこの上ないトレーニングになります。
何より自分の音程の取り方一つでアンサンブル全体に影響を与えてしまうという緊張感は、自分の音程感覚を一層研ぎ澄ませることに役立ちます。
ハーモニーの中で吹いてみる
※少し専門的な用語を使います。
音階は、主音には主和音(l)、それ以外の音には属和音(V7)のハーモニーを鳴らすことで、簡単に伴奏をつけることができます。
それらのハーモニーの中で音程を合わせることで、より正しい調性感をイメージすることができます。
音程を気にしながら演奏するのって大変なんだよニャ・・・
大変だからこそ、魅力的な演奏をする人とそうでない人の差が出るってことだね
まとめ
メロディを魅力的にするために必要なのは、正しい調性感
正しい調性感=正しい音程の音階
身につけるためには、正しい音程をいつも身近に感じること
正しい音程の音階を演奏すると「綺麗だな」と共感して、一層正しい音程で演奏したくなる。
そんな良いサイクルを感じながら練習してみてください。
チューナーの針だけ見ていてもこういう感覚はなかなか身に付かないんだ
良い演奏を聴くって、こういうところでも役に立つんだニャ