この記事では音階練習のメリットについて解説します!
T先生、音階練習ってなんでやるんだろう?
基礎的な技術から演奏に必要な実践的なテクニックまで、色々なことを身につけられるからだね
そうなんだ!指の練習だけかと思ってた
初心者から経験者まで役に立つことだらけだから、今日は音階練習のメリットについて解説していくよ
お願いしまーす!
曲を吹きこなすまでの時間が短縮される
メロディの要素をとても大雑把にいうと、1/3は音階でできています。
つまり音階の指の動きをトレーニングすることによって、曲を吹きこなせるまでの時間短縮につながるということです。
今取り組んでいる曲やエチュードの調の音階を、練習前に吹いておくと効果的です。
こちらに、音階一覧のPDFデータを掲載しておくので、ぜひ練習に活用してください
どの調でも暗譜で演奏できるようになることが理想だよ
最適な息遣いの変化を掴める
フルートの息のスピードは音の高さに比例し、高い音になればなるほど速くなり、低い音になればなるほど遅くなります。
初心者からベテランまで、忘れてはいけない大事な基本です。
音階練習では、このコントロールを実践的に行うことができます。日々の練習の前のウォーミングアップとしてもちょうど良いです。
大袈裟に息のスピードの幅を使って、最適な音色になるよう息遣いの変化の感覚を掴んでください。
ブリチャルディキーの操作を覚えられる
例えばg-mollの音階では、3オクターブ目に差し掛かる際にブリチャルディキーを離さなければならない箇所があります。
フルートは、ブリチャルディキーを押さえたままだと、3オクターブ目のFisを出すことができません。
そのため、◯のついている音符で一度ブリチャルディキーを離す必要があります。
g-moll以外に、b-mollやGes-durも、Fisの前でブリチャルディキーを離す箇所があるよ
音階練習を通して、Fisの前後で自然とブリチャルディキーを離したり、また押さえ直すクセを身につけられるようにトレーニングしましょう。
まとめ
吹きこなすまでの時間が短縮される
最適な息遣いの変化を掴める
ブリチャルディキーの操作を覚えられる
音階の練習は、基本的なテクニックや音楽的な要素の学びを含んだ、万能のトレーニングです。
ぜひ基礎練習やウォーミングアップに活用してください。