この記事ではビブラートの基礎とトレーニング方法を学べます!
T先生。ビブラートってただ音を揺らすだけじゃビブラートにならないんだよね?一体何が違うの?
そうだね、揺らす一口に言っても色々な要素があるし、ちゃんとコントロールされた技術が必要なんだ
難しくても、もっと綺麗に演奏したいから、僕も頑張ってできるようになりたいニャ
意気込みバッチリだね。よし、じゃあそんなフーニャのために、今日はまずフルートのビブラートの基礎を学んでいこう
お願いしまーす!
ビブラートの考え方
例えばこの四分音符にビブラートをかける場合、このようにイメージします
つまりビブラートは、ロングトーン中の、タンギングをしないアクセントと考えます
ビブラートは音の強さが変わってるってこと?
実際には音程も揺れてるかもしれないけど、こう考えた方が色々上手く説明できるんだ
ビブラートの基礎練習
先述の通りビブラートは最終的に、この形になるよう段階的に練習していくことになります。
発音練習
短い音を連続して発音する、こちらの練習はビブラートを身につける上で最初のトレーニングになります。
基本的に、音を発音する時はタンギングをしない方が効果的な練習ができます。
お腹の動きと息の動きが連動している
連続して安定した音を発音できている(音量が変わったり掠れたりしない)
♩=60で1拍につき4回(16分音符のリズムで)繰り返すことができる
1拍に4回入れるって、結構大変だニャ
お腹は軽く凹ませる程度にしたり、凹ませた後素早く力を抜くことで、連続して動かせるよ
発音練習からの応用
発音練習のトレーニングを積んだら、いよいよビブラートの練習です。
こちらのようにロングトーンを吹きながら、お腹を使ってアクセントをつけていきます。
発音練習と同じく、最初は♩=60で1拍に1回(四分音符のリズム)で演奏して、慣れてきたら徐々に回数を増やしていきましょう。
ロングトーンの音量は小さい方が、アクセントの抑揚がつけやすく、ブレスも節約できます。最初は小さい音から慣れていきましょう
♩=60で1拍に4回入れられるようになると、ビブラートっぽくなってくるよ
ビブラートに使う筋肉
ビブラートをかける際、喉の筋肉は使わず、お腹の筋肉を使わなければならないと教わったことがある方もいるかもしれません。
実はビブラートにはお腹の筋肉、それから喉(声帯周り)の筋肉、両方を使います。
ビブラートを演奏にするにあたり、どの筋肉を使うのか科学的に検証した著書、「フルートのためのビブラート 理論と方法」に、その実験結果が記述されています。
大きい筋肉はゆっくりな動作に、小さい筋肉は素早い動作に適しています。
ビブラートは曲想に応じて様々なバリエーションのコントロールする必要があり、状況に合わせて動かす筋肉を使い分けましょう。
まとめ
ビブラートはロングトーン中のアクセントの連続と考える
発音練習から応用してテクニックを身につける
ビブラートで動く筋肉は、腹筋と喉の両方
音を伸ばしながらアクセント、感じを掴むのは難しいけど頑張るニャ
最初は抑揚は小さくていいから、少しずつ回数を増やしていこうね
次回、実際に曲の中でビブラートを用いる際の練習方法や、コツなどを解説しますのでお楽しみに!
基礎に慣れてきたら
ある程度ビブラートに慣れてきたら、応用編を読んで積極的に曲の中で活用してみよう!